広くて長〜い 杉の一枚板
Green Wood ではこのような板を使用する場合もあります。
使う場所を考えて、雰囲気に合う木目のものを選びます。
『あ〜この木目だとあそこに合うなぁ!』とか
『これ赤みがかっこいいからあそこなんかいいねぇ!』だの
あーだこーだ一人で言いながらやってます。笑
今回は戸畑のS様邸の玄関ホールにて使用させていただきます。
しかし、この杉板。
すぐに使える状態ではありません。
表面はザラザラ。 丸太から切り出したまんま。
厚みを贅沢に 4センチ→2.5センチにまで削り落とします。
そして、長さ 横幅を 使用する場所に合わせてカット。
大工 七つ道具の 鉋で 仕上げ
2.5センチに削った杉板は
前もって刃を研いである鉋で仕上げていきます!
手の大きな私でもいっぱいいっぱいな程の大きな鉋なのですが、写真でみると 改めて、杉板の大きさがわかりますね!
この鉋。 こうして使えるようになるまでにはかなりの手間をかけて準備をしていかないといけないのをご存知でしたか?
大工仕事は『段取り 八分。仕事 二分。』と言われる通り、仕込みの部分がとても大切なんです。
そうして、綺麗に鉋をかけれれば鰹節のような鉋屑(かんなくず)が!
昔、子供の頃 父のかけた鉋屑があまりにも鰹節に見えたので口に入れてみたら パッサパサでうぇっとなった記憶があります。
もし、現場に落ちていたら 皆さん口に入れないでくださいね!笑
節の無い 表情豊かな杉板に変身
こうして仕上げた杉板はとても艶が出てきます。
触ってわかる ツルツルとした感触。
このような素材を感じれるのは無垢ならでは。いわゆる、一般的な建売住宅などに使われている木目のビニールを巻いた建材(建築資材)では絶対に味わえない気持ち良さです。
そうして仕上がった 無垢の壁や、フローリング、天井、大黒柱はお客様に引き渡したあと
時間の経過と共に味わい深く変化していきます。
これこそ Green Woodが提供させていただいている事の一つなのです。
他にも、無垢の板ならではの良さがたくさんあります。
S様、引き渡し後 実際に住まれた時 楽しんでいただけると、現場大工として嬉しく思います。